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機械翻訳と翻訳支援ツールの違いを考える  工業 科学技術 技術翻訳/取扱説明書制作

2020年6月17日(水) 10:00 

さて、機械翻訳(自動翻訳)と翻訳支援ツールの違いについて書いてみます。

現在、機械翻訳をはじめとした、さまざまな翻訳サービスが世の中に存在しています。

大手外資系企業ではすでに機械翻訳(自動翻訳)システムを導入し、
はじめに機械翻訳による下訳を行い、
その後の編集やレビュー(ポストエディットとも呼ばれています)を
翻訳者が行うことにより費用の圧縮を図っています。

レビュー(ポストエディター)専門の人材を育成する必要がありますね。

下訳後のレビューと言っても、原文と訳文を確認した時点で、
脳は翻訳行為を行っていますから。

機械翻訳システムやTRADOS(トラドス)などの翻訳支援ツールを
使いこなしていくことは翻訳会社、翻訳者にとって重要な部分を占めることになります。

■機械翻訳と翻訳支援ツールの違い

機械翻訳は、翻訳作業時は人間が介在せずプログラム(システム)によって翻訳を行います。

例 Yahoo! 翻訳や Google 翻訳など

翻訳支援ツールは、人間(翻訳者)が翻訳作業を行います。
翻訳作業を効率的に行うことを支援するためのものです。
例  SDL TRADOS(トラドス)やMeomoQ、Wordfast、Transit、TRATOOL、PASSOLO など

これらの機械翻訳や翻訳支援ツールをどのような目的で使用していくのかは
会社ごとの考え方があります。

例えば
・翻訳やローカライズをより速く作業を行うため
・機械翻訳によってとにかくコストを抑えるため
・TRADOSなどの翻訳支援ツールによって品質を安定させるため

といった目的が挙げられます。

これらは翻訳会社、クライアント、翻訳者としての考え方によって利用目的が少しずつ違うと言えます。

重要なのは「何のために?」という目的を明確にすることです。

■機械翻訳と翻訳者

ひとつの疑問が浮かび上がります。

それは「機械翻訳は、翻訳者の仕事を奪うのか」という点です。

これに現時点で答えを出すには難しいです。

そうなるでであろう部分と代替不可能な部分があるからです。

例えば誰でもできる簡単な内容であれば、
機械翻訳(自動翻訳)がとってかわることはできますし、現実にそうなっています。

また、費用をかけられない、だいたいの意味さえ分かればいいといった場合には
Yahoo!や Google 翻訳で十分ということも考えられます。

また、大企業であれば、すべて社内で処理できるように機械翻訳システムを導入して
カスタマイズしていくということも考えられます。

これらは初期投資が大きくなり、
ランニングコストもかかりますので慎重に検討しないといけません。
バージョンアップを繰り返しつつ、精度を高めていくということが必要になってきます。

一方、「製品の特徴や文章の意味を理解して異なる言語で表現する」作業は人間しかできない部分だと言えます。

この「意味を理解する」という部分がまず難しい作業であり、
そして「異なる言語で表現する」という部分がさらに難しいわけです。

これを「機械翻訳でどこまでできるのか」がポイントになるのではないでしょうか。

つまり、「文章を解析し、数値に置き換えると同時に、
その「言葉の意味」を正確にとらえ、異なる言語に翻訳することができれば、
機械翻訳(自動翻訳)を使用する機会は飛躍的に増えてくるはずです。

翻訳力の必要な文書は、翻訳会社(翻訳者)へ、そうでないものは機械翻訳へ、
と使い分けながらそれぞれの技術的な進歩を進めていくことが必要だと言えますね。

当然、その使い分けをする側にも知識や経験に基づく明確な判断基準が
求められるようになるのは言うまでもありませんね。

【英語で一言】
「どうしたらいいかわからない」 I don’t know what to do.

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