説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「英語の翻訳を依頼するときに気にしてほしいこと③」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

昨日は、一般的な用語の違いについて書いてみました。

当社のメインサービスである技術翻訳の観点で訳仕方について書いてみます。

[日本語]   [British]    [American]
ボンネット  bonnet       hood
シフトレバー lever           stick

自動車のマニュアル類には装置の構造を説明する内容が記載されます。

例えば、「この装置はx y zの部品で構成されます」というような部品構成の説明があります。

部品構成を説明した部分でcomprises が使われていますが、consist of もよく出てきます。
注意しなくてはいけないのが、英語では1つの部品だけでも consist of を使うことです。

イギリス英語で書かれた文章には技術用語の点で特に注意が必要です。
文脈により異なりますが、
centre(センター)、moulded(金型)が使われた場合イギリス英語です。

steering wheel とはハンドルのことですが、
サービスマニュアルではステアリングホイールとカタカナで表記することが多くなっています。

hub とは円筒形状の部品(シリンダ、シャフトなど)の端面につけられた軸方向のでっぱりのことです。
ハンドルには真ん中にクラクションなどがついた突起部がハブです。

cast という用語は、
鋳造と辞書には載っていますが、鋳造ってどういうものでしょう。
ことばを検索するだけでなく、内容も概要でよいので理解しましょう。
鋳造とは鋳型を作って、溶かした金属を流し込んで成形する方法です。

自動車部品の成形方法には他に鍛造 forging もよく出てきます。
鍛造は工具、金型などを使い、金属を圧縮または打撃により成形する方法です。
かじ屋さんのイメージですね。

金型は die または mold といいます。
プラスチックやゴムの成形に使う金型は mold です。

金型を使って、金属などを打抜いて成形する方法がプレスです。
日本語では機械も作業工程もプレスと呼びますが、
英語で機械は press、工程は stampingと使い分けています。

cast centre hub と書かれていればセンタハブが鋳造で成形されていることを表しています。

このように、知識や資料を参考にしながら想像して翻訳することが大事です。

技術に弱い翻訳者はこの想像が乏しいため、
必然的に言葉に頼った翻訳になってしまうのです。

自動翻訳が進化している今、より分かりやすく、
読みやすい翻訳を目指しましょう!

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