「翻訳スピード」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作
2017年も10月になり、年末年始、年度末に向けて、翻訳作業のご相談や急ぎの翻訳依頼が増えてきました。
そこで、翻訳スピードについて書いてみます。
【英語から日本語/日本語から英語】※ワードとは、単語のことです。
・英語→日本語への翻訳の場合:1 日 = 1,500 ~ 2,000 ワード程度
・日本語→英語への翻訳の場合:1 日 = 3,000 ~ 4,000 文字程度
【日本語から中国語】
・原文が英語の場合:1日=1,500~2,000ワード程度
・原文が日本語の場合:1日=3,000文字~4,000文字程度
【日本語から他言語/他言語から日本語】
・日本語→他言語の場合:1日=2,000文字程度
・他言語→日本語の場合:1日=1,500ワード程度
このような感じでしょうか。
すべての翻訳者が上記の翻訳スピードということではありません。
対象製品の難易度や、個人の能力差があるため、上記以上こなす方も数多くいらっしゃいます。
また初めての仕事であれば、各用語に最も適した訳語を選択するための調査時間もかかりますし、翻訳時の文体や表現の決定にも時間をかけます。
1 つとして同じ翻訳案件はないため、一律では言いにくいところもありますが経験と情報量が増えてくれば自ずと処理量は上昇します。
ただしそれは無限大に上昇するわけではありません。
お客様の望む翻訳品質を維持するという大前提の上で処理していかなくてはなりませんので、自然と一定量を正確に処理することになります。
実際には、翻訳者による翻訳作業が完了すれば、そのまま納品されるわけではありません。
翻訳会社社内での訳文のチェック(レビューとも言う)を行うためです。
このチェック作業の処理量と時間を考慮しなければなりません。
では、その一般的なスピードを見てみましょう。
■翻訳チェック/レビューの処理スピードと処理量
技術翻訳におけるチェッカー(レビューア) 1 人あたりの 1 日の処理量と処理スピード
参考値
・英 語:1 日 = 3,000 ~ 5,000 ワード程度
・日本語:1 日 = 15,000 ~ 20,000 文字程度
最低限の翻訳チェック(レビュー)は、以下の内容が含まれます。
・誤訳がないか
・訳抜けがないか
・原文に忠実に翻訳されているか
さらに 文章の表現内容チェックや 文章の技術的内容チェックと呼ばれる工程に分けてチェックを行うこともあります。
繰り返しになりますが、翻訳作業は何度も見直しを行ったり、固有名詞や不明点がある場合は徹底的に調査をしたりと時間がかかるものです。
「とりあえず内容が理解できればいい」という場合、品質にこだわらない翻訳であれば大量に翻訳することも可能です。
翻訳会社では通常、品質保持の観点から同一の案件においては1人の翻訳者が翻訳を担当するため、1日に処理できる量は上記の処理量になります。
ただし、お客様のご要望により分量が多いにもかかわらず短納期の場合などは、同一案件でも2人から10人以上の翻訳者が翻訳を行う場合もあります。
その場合は翻訳者の数に応じて相当量の翻訳をこなすことができますが、翻訳者によって文体や使用する用語が異なったりするため、同一の案件全体で同じ品質を保持するのが困難になります。
翻訳の後工程にDTP レイアウト作業やコーディング作業を含めてご発注された場合にはそれぞれ作業工程が発生しますので、その作業時間も考慮し、計算に入れることが必要ですね。
翻訳サービスがオーダーメード品だと私が考える所以でしょうか。
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