説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

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「ネイティブチェックとは」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

日本語→他の言語へ翻訳する際、不安なお客様はネイティブチェックというサービスを利用したこともあるのではないでしょうか。

そこで、ネイティブチェックの目的や内容について書いてみます。

ネイティブチェックとは、翻訳した文章がその言語を母国語とする人が読んだ時に、自然な文章になっているかを確認する作業です。

具体的には、日本人翻訳者が外国語に翻訳をするなどの母国語以外の言語への翻訳を行った場合に、その翻訳された言語を母国語とする者がネイティブチェックを担当します。

日本語の英訳ですと、イギリス人、アメリカ人、カナダ人翻訳者がネイティブチェックを担当しています。

日本人が日本語から英語に翻訳したものをネイティブチェックするとき、文の形態が大きく変わることがあります。

一番顕著なのは、「何をする」という能動体が「何をされる」というような受動態の文体になることです。

それは、英語の特徴ともいえます。
なぜなら、英語では主語を省くことができないので、主語が明確でない文は、受け身にして曖昧にするという慣例があるためです。

ネイティブチェックでは、自然さを重視するため、日本語の原文の意味を保ちながらも、文体を変えることがしばしばあります。
その意味では、外国語に翻訳することを前提にした日本文の書き方というものがあります。

もし、これまで翻訳を何度か依頼したことがあるが、どうも上手く翻訳してもらえないという不満をお持ちの方は、この辺りを気にして原文を修正してみるものも手です。

母国語として自然な文章(表現)であるかどうか当たり前のことですが、とても重要な項目です。

例えば「日本人は日本語をこのように使わない」と感じることがあります。

それは主観(好き嫌い)ではなく、客観的な判断に基づくものです。

このように、自然であるかどうかというのは、読み手が理解できるかどうかにも影響しますので決して手を抜くことのできないのです。

好みに左右されない好きか嫌いかで決めてしまうと、元も子もありません。

これでは、A という人が OK でも、B という人は NG であり、C という人が読めばまた別の印象を持つことになります。

ドキュメントごとの文章の特性は踏まえつつ、客観的なチェックをしなければなりません。

私の所感としてネイティブチェックは製品紹介パンフレット、製品カタログなど、多少誇張した表現などが必要なものに利用するのがいいかと考えます。

ネイティブチェックは、魔法のサービスではございません。

原文が分かりづらければ、訳文もわかりづらくなります。

ネイティブチェッカーに技術的背景知識がなければ、ほぼ意味がありません。

重要なことは、読み手に伝わる文章であること。
ですね。

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