説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「翻訳にまつわる方々と」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

今回は、以前お会いした方々との面談内容を書きます。

□某経済新聞編集長 日本語版担当

ニューヨーク出身、
18年間ロイター通信に勤務し金融市場を中心に取材し記事を作成。

幼少期は、父親から日系アメリカ人にならないようにと、
家の中では日本語で会話することを義務付けられていたそうです。

高校生以降は日本に在住、登校時に電車の中で
ニューヨークタイムズを読む子供だったらしく、周りの大人から
不思議そうに見られていたとおっしゃってました。

現職に就こうとした理由は、日本の状況が世界へ正しく伝わっていないと
感じたためであると。
東京と台湾の違いが分からない米国人が多くいたと。

さっそく、新聞社について聞いてみました。

記事は英語版を忠実に日本語版へ変えているそうです。
オペレーションには、
ニューヨーク(東部)に海外翻訳、編集チームを20、30名ほどおいているとのこと。
時差が12、3時間あるので昼に記事をアップできるようにスケジュールを組んでいるそうです。

特徴は、
1つ目に海外情報の内容、
2つ目に経済情報(FRBと密接らしい)、
3つ目に社説、論説の内容、
とおっしゃっていました。

ちなみに、ブルームバーグやロイターは、日本人の編集者が記事にしているとのこと。

記事にする際は、競合の記事を見て同じものを載せないようにしているらいしいです。
1面は特にこだわっていると。

最後に、翻訳について聞いてみました。

1.専門用語
やはり難しいとおっしゃってました。
経済用語は、新しい言葉を作ることもあると。

2.表現
日本人が読みやすく感じる文章を目指しているとのこと。
意訳の範囲に悩んでいるようです。
翻訳者には、言葉でなく背景を考えてほしいと伝えているとのこと。

業界は違えど、
翻訳は、言葉という生ものを扱うと、つくづく感じました。

続いて

■翻訳会社代表

設立から上場、今後、M&Aについてお話しいただきました。
同じ業界にいる者として、大変参考になりました。

経営にまつわるお話しを中心に聞きました。

翻訳の実務に関連する内容は、

1.機械翻訳
まだ課題があると。
・蓄積した情報資産の活用
・MT用の人材育成
・人工知能(AI)技術進化へのキャッチアップ
・収益化

2.翻訳業界
翻訳業界自体のキャパシティ拡大が必要とおっしゃっていました。
A顕在化していない新分野が出現する可能性
B 顧客企業内で対応している翻訳需要
C 他業界で対応している翻訳需要
D 翻訳業界で対応している翻訳需要

です。

上記の内、ABCに関しては、
顧客ニーズに対し、質的にも量的にも対応しきれていないと。

私も同感です。

一つの業界、分野での製品知識を深耕させていくことが必要ですね。
そして、会社ごとの表現を理解することも。

機械翻訳もクラウド翻訳も良い技術革新ですが、
その前に翻訳会社としてやることがあるのでは?
と日々感じています。

お客様に校正作業の手間を掛けているようでは、
まだまだですね。

ホームページ

相談、見積依頼はここをクリックしてください
または、お気軽に電話してください(^_^)
03-6869-1917

自己紹介  🙂

ページトップ