説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「機械翻訳を利用した方の感想」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

先日、弊社が利用している翻訳支援ソフトウェアの開発元が新製品リリースセミナーを開催するとのことで参加しました。

やはり機械翻訳の話がありました。

ということで、

機械翻訳関連の内容を書きます。

書くと言っても、

ご連絡先を存じ上げているお客様に定期配信している近況報告メールに書いた内容の転載ですが。

とある外資系企業(大手ストレージメーカー)の
翻訳責任者(世界15カ国の拠点で構成されたローカライズチームの日本統括者)が講演をされるとのことで聞きに行きました。

・翻訳支援ツールに対する知識の差
・機械翻訳の限界
・レビュー時間の削減
・品質管理
・翻訳予算の取り方 など

日本人の女性が講演者でした。

ざっくばらんにお話される方で、
「冒頭の自己紹介で結婚してから大学を卒業し、日本経済がバブル真っただ中の時にシステム開発会社へ入社しました。」

「3人の子供を育て、一番下の子が20歳になったので、今までの経験を少しでも役立ててもらえればと思い今回の講演を引き受けた」とおっしゃっていました。

当時、システム開発会社に入社して間もなく、IBMの日本語版マニュアルを見て、ひどい日本語だと感じ(特に専門用語が理解されてない)、これなら私が翻訳できると考え翻訳業務に携わりはじめたとのことでした。

外資系企業(大手システム開発会社)で翻訳担当者をしていたり、フリーランスの翻訳者をしていた時期もあったそうです。

現在の会社に入社した翻訳チームは5人。
日本支社のスタッフから、「よく入社したね。
泊る場所決まったの?」と言われたそうです。
前任者は翻訳レビューを徹夜で行っていたことを
初めて知ったそうです。

入社当月から、
迫りくる製品リリース時期。
セールス担当やマーケ担当からの見えないプレッシャー。

そして、第2四半期の予算が無いから、本社(アメリカ)のマネージャーからもうレビューするなと言われ、このままの日本語では
WEBに掲載できないと考え、本社の責任者に夜中に電話し翻訳予算追加の交渉をしたことなど。

当時を思い出されたのか、涙ぐまれる場面もありました。

講演は、翻訳技術の話から、翻訳会社に求めること、
外資系企業の担当者が何を考えているのか。
また、外資系企業特有の内部事情などを話して頂きました。

結論としては、翻訳会社には協力パートナーとして、同志として、力を貸してほしいというのがメッセージでした。

「日本市場にはドキュメントの日本語化が必要です。」
「品質管理方法やスケジュール管理に、
まだまだ課題がある」とおっしゃっていました。

大変参考になる内容でした。

翻訳業界は、近いうちに機械翻訳にとって変われると言われて
何年も経ちますが、まだまだお客様のお役に立てると自負しました。

翻訳業界に携わる人間として、少しでも翻訳担当者の方々のレビュー時間(翻訳業務に関わる時間すべて)を削減できるよう品質管理工程の見直しや日本語の読みやすさ、理解し易さなど翻訳技術の向上に尽力しようと考えました。

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