説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「翻訳会社をうまく利用しよう⑥」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

翻訳の品質を考える上で最新の技術を考えないわけにはいきません。

いつまでも人力では効率が上がりません。

今回は、

テーマ:「機械翻訳と翻訳支援ソフトウェア」

です。

【機械翻訳】

グーグル、エキサイト翻訳などですね。

かれこれ10数年経ちますが、いまだに前後の文脈を読み取って訳すことは出来ていませんよね。

それでもまったく使い物にならないかと言うと、そうでもないでしょう。

1.下訳レベルなら

一番多く使われている方法ですね。とりあえず時間が無い時に使います。修正は人間です。

翻訳抜け、転記ミスを防ぐことはできます。

ただし、表現は優れてませんので、表現力を重視する文章はかえって修正しにくいということもございます。

2.概要を把握するなら

使えますね。

3.最終的に原文と突き合わせる

なにか不具合が発生した場合は、原文を確認せざるを得ませんので、外注と内製のどちらをとるか覚悟をするところです。

【翻訳支援ソフトウェア】

トラドス(Trados)、トランジット(Transit)、といったソフトウェアがよく利用されていますね。

これらのソフトウェアは一度人間が訳した良質の翻訳を再利用することを目的としたソフトウェアです。

以前トラドスのテーマで書きましたが、使い方は以下の通りです。

一回目の翻訳のときに原文と訳文をひもづけて、データベースに保管します。

二回目の翻訳では、新しく訳す原文とデータベース中の一回目の原文とを比較します。

同じ文章があれば、データベースからひもづけられた訳文を抜き出して利用します。

単語ではなく文章単位でひもづけるのですが、改版が多い文書類には大変役に立ちます。

再利用することにより、費用が下がり納期が短縮されるのはもちろんですが、品質も向上します。

用語やスタイルの統一がとれますし、複数の翻訳者で訳しても過去のデータベースを参考にすることにより、翻訳のばらつきが防げます。

欠点もあります。

それは「データベースを作る」という通常の翻訳作業では発生しない作業があり、その部分に余分の費用と時間がかかることです。

よって繰り返し利用しづらい文章(例えばキャッチーな文書や販促物)をデータベースに保存するのは賢明ではありません。

またこの翻訳支援ソフトを使える翻訳者も存在します。

翻訳支援ソフトを使った方がいいか、従来通りの翻訳方法を選んだ方がいいかは、お客様で判断なさるより、翻訳会社の判断にゆだねる方がいいと思います(翻訳支援ソフトを使えない翻訳会社もあります)。

「翻訳支援ソフトというのを聞いたことがあるのですが、それを使ってみたいのですが、どうでしょう?」

と翻訳会社に聞いてみてください。

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