「なぜトラドス(TRADOS)を使う?」欧州/アジア言語 技術文書翻訳サービス会社のコラム
2025年4月24日(木)8:30
Google翻訳の品質が年々向上しています。
どこまで進化するか楽しみですね。
さて、今回は機械翻訳ではなく、
翻訳作業を支援かつ、援助をするツールのお話です。
翻訳業界で有名なTRADOS(以降トラドス)です。
CATツールの1種です。
ちなみに、TRADOS以外にも数種類が存在しています。
なぜ使うかについて、翻訳者目線で書いてみます。
1. お客様からの指定
これはIT、機械系企業に多く、トラドス使用が必須条件となります。
自動車業界でもトラドス使用を指定される場合が多いようです。
2. 翻訳会社からの指定・要望
過去の翻訳テキストとの用語・表現の統一を図ります。
3. 翻訳者が使用する場合
3.1 訳抜け防止
センテンス単位で翻訳作業を進めていきます。センテンス単位であるため、
見直す際に一目で文章全体を見ることができます。
また、同じ画面の上下に隣接した位置に原文と訳文が並べて表示されるため、
原文と訳文の相互比較が容易です。
トラドス導入以前は、専用の原稿台をPCモニターの脇に置き、
それに紙の原稿を乗せ、スライダーを動かして翻訳箇所を確認しながら作業を行っていました。
その場合、視線を大きく(左右に30~40cmほど)動かさねばならず、
それが訳抜けの原因の一つでした。
トラドスではこの視線の移動距離が短くて済む。これが訳抜け防止に効果的です。
センテンスの翻訳が終了すると、その全体の意味、関係する数字の正誤、
単語単位の抜けなどを確認しますが、もう一つ、文章の長さも重要な指標になります。
一般に、英語(原文)に対し日本語(訳文)の方が若干短くなります。
よって、原文(英語)が3行で訳文(日本語)が4行の場合は、
訳文(日本語)の構成や語彙、表現が適切かどうかを確認します。
原文(英語)に比して訳文(日本語)が極端に短い場合は訳抜けを疑うことになります。
3.2 用語・スタイルの統一
分量の多い翻訳は、1件で相当の日数を必要とするケースがあります。
スケジュールの隙間に他の仕事を受けることがあります。
そうするとどうしても、分量の多い翻訳のことをいったんは忘れなければならなりません。
問題はその翻訳を再開するときです。
そこで役立つのがトラドスです。
訳語や(中点や末尾の音引きを使用するかといった)スタイルの確認が容易にできます。
毎年1回だけ依頼されるといった翻訳でも大いに有効であると考えます。
企業の会社案内、商品カタログなど、表現や語彙、スタイルの統一が必要な、
しかも1年ないし数年に1回しか依頼されないテキストでは、
トラドスに専用メモリーを設定しておくことで、
用語集やスタイルガイドの役目を持たせることができます。
3.3 見直しに便利
翻訳には見直しが欠かせない。センテンスの翻訳が終了するごとにチェックを行います。
分量が多く、数日~数週間を要するものであれば、毎日翻訳を再開する際に、
既訳箇所を最初から読み直します。
また、翻訳が完了した後は原文(英語)と訳文(日本語)を照合しながらの確認、
訳文だけの確認というように、数回の見直しを行っています。
このうち、最後に行う訳文だけの確認を除き、原文(英語)と訳文(日本語)を
並べて表示できるトラドスは便利です。
最後に、
トラドスも所詮は道具です。
道具を有効に活用するのも、それに振り回されてしまうのも使う人間の問題だと言えます。
さらには、翻訳者の性格や受ける仕事の内容、納期など、
総合的に判断して「使わない」という選択肢もありですよ。
【英語で一言】
「こういっちゃなんだけど、お里が知れるよね。」 Maybe it’s not my place, but he’s showing the cloven hoof.
show the cloven hoof(本性を表す、メッキがはがれる)
【語彙を増やそう】
寡占 かせん oligopoly(オリガパリー)
少数の企業が市場を占めること。
一社の寡占状態にある業界。
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