説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「翻訳前にすること」IT 工業 産業翻訳/取扱説明書制作

前回、発注から納品までの流れを書きました。

では制作工程において、どのような作業があり、どの程度時間がかかるのでしょうか。

それは、

翻訳・翻訳チェックで約5割、DTP・DTPチェックで約3割、お客様との確認時間が約2割でしょう。もちろん案件によりますが。

今回は、一番割合の占める翻訳工程から翻訳前の作業について書いてみます。

実は、ご発注頂いてから、すぐに翻訳開始できるわけではないんですね。

【翻訳前作業】

1.作業チームへの作業指示

用語集、スタイルガイド準備、指示書作成

2.データ加工

トラドスを利用する際のデータ加工。利用しない場合でもデータ加工。

3.翻訳者へのデータ送付

4.スケジュール作成

大きく4つなのですが、1.の用語リストは当社の実績から引用したり、参考資料から作成します。スタイルガイドは弊社基準のものがございます。3.はデータの受け渡し、4.は見積作成時にはある程度のスケジュールは決まっています。

一番時間が掛かるのが、2.のデータ加工、前処理作業ですね。

トラドスを利用する場合は、トラドスにテキストデータを流し込めるようにテキストデータを作成し、保存形式を変えたりしてデータ成形が必要になります。※詳細は技術的になるのでまたの機会にしましょう。

今後バージョンアップも無いし、類似製品も無いためトラドスを利用せず、ただの翻訳作業だけも以下の作業が想定されます。

トラドス不要、DTP作業不要でも、どの原文に対してどの訳文なのかがわかるように番号処理を行ったり、翻訳対象/対象外の箇所が混在する場合に対してはマクロ(オリジナルプログラムで面倒な作業の自動化)を組むこともあります。

原文データやお客様のご希望に沿って最適なデータ処理を翻訳作業の前段階で行ないます。

翻訳作業の効率化のためにさまざまなデータ処理を行うことになります。

例えば、和英翻訳の場合、

以前に同じような文書を翻訳したことがあったり、日本語版を一部改訂したため、英語版も対応して改訂したいが、どの文章を変更すればいいのか分からないという案件には、差分検証を含めた翻訳スケジュールを組みます。

WordやPDFの比較機能やその他のツールを駆使しますが、専門スタッフが目視で翻訳対象箇所を抽出します。機械と人間のダブルチェックですね。
オリジナルデータ(テキストデータが抽出できる)が無くPDFデータ以外に無い場合、図が画像化されいて文字を変えられない、また、同じテキストが頻出する場合には、翻訳作業の前に原文データの翻訳対象箇所に番号を割り当てる番号処理を行います。

同じテキストには同じ番号を割り当てるため、翻訳は1回分で済み、費用と時間を削減できます。

また、翻訳会社で番号処理を行うことでDTP作業を行わず、テキストデータのみで納品することが可能になり、費用を削減します。

DTP作業は1ページ何円ですから、DTPの経験と知識があるスタッフが社内にいる場合は翻訳作業のみの依頼が有効です。

Excelデータから翻訳対象箇所のみを抽出したい、Wordデータの決まった箇所やテキストにだけ同じ処理を施したい、といったケースでは案件に応じてマクロや正規表現(高度な検索、置換作業)による一括処理を行います。

単純な反復作業は、人間が行うとミスが起こりがちですが、機械は正確で瞬間的に処理できるため、早さと品質の両方を向上させます。

上記のように、原文内容を細かく確認した上で、お客様のご希望や翻訳物の用途に応じてデータ処理を翻訳作業の前に行うことが、その後の品質、納期、費用に影響します。

地味ですが、翻訳作業前の工程が重要なんですね。

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